ウェブ進化論
まず、感想から。
よかったです、この本。
「あちら側」「こちら側」という言葉でWeb2.0の本質を鋭く分析して、歴代のIT企業のビジネスモデル分析まで行ってしまっています。ロングテール戦略については、一歩踏み込んだ深い分析がされていたように思います。
確かに「情報発電所」としてのグーグルなど「あちら側」の企業は重要なポジションを占めてくると思います。では、「こちら側」の企業が生き残れないかといえば、そうとは思いません。
ITでできることはたくさんありますが、できないこともたくさんあります。
また、個人情報の保護、企業秘密の保護のために「こちら側」のシステムはなくなりません。今後は、「あちら側」の情報をいかに「こちら側」で有効活用できるかが企業生き残りの鍵になるように思えます。
ということは、活用するばかりではなく、うまく「あちら側」の情報を育てることも重要なポイントになりますね。
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/02/07
- メディア: 新書
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