カジュアル起業〜"好き"を究めて自分らしく稼ぐ〜

カジュアルに起業した人たちのインタビューを中心にまとめられた一冊。この本に書かれている内容は、これからの日本のワークスタイルのひとつになる予感がします。

インタビューに出てくる方々は自分の好きなものを持っていますが、基本的には普通の人だと思います。ただ、会社勤めだけでは満たされない、家業を継いだがそれだけで終わっていいのか、など考えて、好きなことを週末だけ活動したり、副業として始めたりしています。

なぜ、この働き方がこれからのワークスタイルのひとつになると考えるかというと、今の会社中心のワークスタイルでは個人ごとのニーズを満たせなくなってきているからです。
個人の興味が多様化したこともありますが、日本経済の長期に渡る低迷が関係しています。会社業績が悪く経済が右肩上がりじゃないと人は十分に認められているという思いを抱けません。
そのため、仕事以外の場で認められたいと思い、自分の得意な分野で認められるようなことをしたくなる。そして、その延長戦にカジュアル起業があるわけです。

インタビューを受けたカジュアル起業家は皆さん笑顔がよいです(実際に会ってなくても文章からにじみ出ています)。そんな起業家たちの物語は身近で元気をもらえます。

毎日会社でつまらない思いをしている人、世の中に閉塞感を感じている人、無為に時間を過ごしてしまっている人、必読の書です。