パブリック―開かれたネットの価値を最大化せよ

「フリー」「シェア」に続く第三弾として「パブリック」を読んでみました。
「フリー」「シェア」は今後のビジネスの在り方のようなイメージで読みましたが、「パブリック」はIT革命によって人々の価値観が変化し、世の中がどのように変わるか考えさせられる内容でした。
本書にあるように現代はソーシャルメディアの発達によって、どこまで自分を「パブリック」にしてよいか自分自身で基準を持ち、コントロールしていくことが求められる時代になってきていると感じます。

また、企業もオープンソーシャルになっていく必要があり、その流れに合わせて変化した企業のうち、成功を収め始めている企業が紹介されています。一方、リテラシーが欠如した結果、炎上してしまうということも起きています。今後、ソーシャルメディアはより一般的な存在になっていくでしょう。そうしたときにソーシャルメディアに対して自分の価値観を持っていなければ、オープンソーシャルな企業では働けなくなる、ということを意味しています。

どういった世界になるか楽しみでもあり、怖いところでもあります。世界は変わっていくので、「パブリック」について考えず、思考停止することは最もリスクがある行動でしょう。まずは、本書を読み「パブリックとは」「プライバシーとは」から考え直すことをオススメします。

パブリック 開かれたネットの価値を最大化せよ

パブリック 開かれたネットの価値を最大化せよ

本当のIT革命はこれから始まる。そう考えざるを得ない一冊。
ソーシャル革命はその芽生え。「パブリック」にすることで人と人とが繋がり、新しい価値を産み出していく。
グーテンベルグの印刷革命以来の政治のあり方すら変えていく革命がこれから始まる。しばらくは混乱の時代が続くのだろうか?

もう寝よう。