ノマドワークでもなく、在宅ワークでもない、ソーシャルな働き方

インターネット革命によって、これまでとは全く違った働き方ができるようになってきました。インターネット革命以前は基本的には離れた場所で働くことはかなり難しい状況でした。しかし、インターネット革命によってメールやWeb会議が低価格で利用できるインフラとなったことで、これまで一箇所に集まって対面で話し合いながら進めいていたことが、離れていてもできるようになりました。

例えば、営業。
これまでは営業会議、見積、社内業務など会社でないとできないことが多くありましたが、今ではインターネット上で済ませてしまえるようになりました。自社に立ち寄ることなく直行・直帰することで業務を効率化します。ノマドワーク。

例えば、クリエーター。
仕事の指示をメールでやり取りしながら作業します。会社に集まらなくても自宅で作業することができるようになりました。それによって、通勤時間を節約でき、より自由な働き方ができるようになりました。在宅ワーク

このように、インターネット革命によって事務所に集まる必要がなくなり、オンライン上で効率的に仕事を進めることができるようになりました。しかし、その反面これまでのようなノミニケーションや雑談など、人と人とのつながりが薄れてきています。断裂の時代。


そして今、次の時代が到来しています。ソーシャル革命。
これまでインターネット革命によって断裂されてきた、人と人とのネットワークが、ソーシャル革命によって再構築されてきています。今までと同じ形ではありませんが、確実にソーシャル・ネットワークを取り戻して始めています。

例えば、営業。
直行・直帰ばかりで話をするのは上司だけだった営業員も、企業内SNSで同僚たちと情報交換ができるようになりました。そして、これまで途絶えていた社内イベントも少しずつ復活してきています。

例えば、クリエーター。
他のクリエーターたちがどういったことをやっているか企業内SNSで会話するようになりました。また、自分の作品を見せ合い、評価しあい、アドバイスするようになりました。そして、たまたま外出した際にオフラインで同僚が近くにいることを知り、オンラインで一緒に飲みに行き、交流を深めていっています。


ソーシャル革命では社外のネットワークも活性化しています。仕事だけの関係だった人ともfacebookなどを通じ、交流が始まっています。個人と個人のつながりによる新しいネットワークが構築されてきています。これまで日本は組織と組織が仕事の関係の中心でしたが、徐々に個人と個人の関係が重要になってきています。

では、フリーランスのような働き方がメインストリームになるかと言えば、そうはならないでしょう。個人にできること、組織にできることは異なるからです。どういった事業をやるかに応じて適正な規模があり、組織でなければできないことも多くあります。
高度経済成長を経て日本は組織に所属することが当たり前に思われるようになってきました。しかし、それまではどちらかというと個人で働くことのほうが当たり前だった時代がありました。

フリーランス、会社のどちらがいい働き方というわけではありません。自分のライフスタイル、ライフステージにあった働き方があります。インターネット革命、そしてソーシャル革命によって自分の働き方を選べるようになってきたのではないでしょうか?

遊牧民のように移動しながら働くノマドワーク的な働き方でもなく、自宅で自分のペースで働く在宅ワーク的な働き方でもなく、時には移動しながら、時には自宅で、時には会社で、SNSでつながり仲間や同僚と協力しながら働くソーシャルな働き方の時代が到来してきています。

ソーシャルワーク